【生活】
すでに精神的に弱くなっていたことに加え、東日本大震災以後、俺の体調はどんどん悪化していきました。世の中の暗い雰囲気に完全に飲み込まれていきます。
そんな折に四月からの人事異動が重なり、慣れない仕事に疲弊し、異動後三か月で一度目の病気休暇を取りました。
うつ病とパニック障害を併発し気力はどんどん失われていきました。
「なぜ、俺はこんなにダメなんだろう。」そんな自問自答を繰り返す日々です。
精神的な病気について理解のある職場だったので、三か月で無事に職場復帰することができました。
雰囲気の良い職場に助けられました。
「もう、自分は大丈夫。」そう思っていました。
しかし、その1年半後、こんどはテンションが異常に上がる日と下がる日の差が激しくなりました。
「双極性障害」と病院では診断されました。
突然、ストレスで声がまったく出せなくなることもありました。
「職場の誰々が俺に嫌がらせをしてくる。」といった妄想に憑りつかれたこともあります。
気付くと廊下の端っこで気を失ったように眠ってしまうこともありました。
そんな症状の中で、自分なりに努力をしたつもりでした。ですが、仕事中のミスも増え、まともに仕事ができる状態ではなくなってしまいました。
そして、二度目の病気休暇を取りました。しかし、今回は元の職場に戻る勇気がでず、休暇の期限が過ぎるのと同時に、退職届を提出しました。
退職届を出すときは、ちょうどソウの状態だったので、
「自分はなんでもできる!」という根拠のない自信でいっぱいでした。
双極性障害の人はソウ状態のときに自分を過大評価しやすいと言われていますが、まさにそのとおりの症状でした。
自分の薄っぺらさ、無能さには目をつぶり、「自営業で生計を立ててやる!」と本気で思っていました。
※次回に続きます。