【生活】
「公務員を辞めて自営業者になる。」
そのためには高い志と能力がなければ、務まりません。営業、事務、生産といった行程を全部自分ひとりでこなすわけですから、たいへんなことです。
メンタルに不調を抱え、身体も精神もガタガタになっている自分に務まるような仕事ではありませんでした。
ソウ状態が終わった今年の五月ごろから、急に体調管理ができなくなってしまいウツ状態に突入し、今まで楽しめた趣味のゴルフ、ゲーム、漫画、アニメ等にも興味を示せなくなってしまいました。
そして、現在もそのようなウツ状態が続いています。
口の悪いひとに言わせれば、「地方公務員が務まらなかった奴が民間で通用するわけないだろ。」と言われてしまうかもしれません。
それは正論で、確かに真実かもしれません。
でも、俺には支えてくれる家族がいます。その家族を裏切るようなマネだけはしたくないと思っています。
自分を変えるにはもう少し時間がかかるかもしれません。でも、困難は乗り越えられると信じて、また頑張ってみようと思います。
【生活】
すでに精神的に弱くなっていたことに加え、東日本大震災以後、俺の体調はどんどん悪化していきました。世の中の暗い雰囲気に完全に飲み込まれていきます。
そんな折に四月からの人事異動が重なり、慣れない仕事に疲弊し、異動後三か月で一度目の病気休暇を取りました。
うつ病とパニック障害を併発し気力はどんどん失われていきました。
「なぜ、俺はこんなにダメなんだろう。」そんな自問自答を繰り返す日々です。
精神的な病気について理解のある職場だったので、三か月で無事に職場復帰することができました。
雰囲気の良い職場に助けられました。
「もう、自分は大丈夫。」そう思っていました。
しかし、その1年半後、こんどはテンションが異常に上がる日と下がる日の差が激しくなりました。
「双極性障害」と病院では診断されました。
突然、ストレスで声がまったく出せなくなることもありました。
「職場の誰々が俺に嫌がらせをしてくる。」といった妄想に憑りつかれたこともあります。
気付くと廊下の端っこで気を失ったように眠ってしまうこともありました。
そんな症状の中で、自分なりに努力をしたつもりでした。ですが、仕事中のミスも増え、まともに仕事ができる状態ではなくなってしまいました。
そして、二度目の病気休暇を取りました。しかし、今回は元の職場に戻る勇気がでず、休暇の期限が過ぎるのと同時に、退職届を提出しました。
退職届を出すときは、ちょうどソウの状態だったので、
「自分はなんでもできる!」という根拠のない自信でいっぱいでした。
双極性障害の人はソウ状態のときに自分を過大評価しやすいと言われていますが、まさにそのとおりの症状でした。
自分の薄っぺらさ、無能さには目をつぶり、「自営業で生計を立ててやる!」と本気で思っていました。
※次回に続きます。
【生活】
長引く不況が原因か…公務員への就職を希望する方は未だに多いようです。
俺も大学卒業後、8年間地方公務員として勤めていました。しかし、精神病(双極性障害)にかかり、やむを得ず、退職を希望してしまいました。
幼いころから自分の特技は「ペーパーテストで点を取るのが上手いこと」だけでした。頭が良かったわけではありません。予備校の先生が教えてくれたことを、紙の上で再現することだけが特技です。
体力なし、コミュ力なし、外国語話せず、PCも詳しくない。
「絶対に自分は民間企業で成功しない。公務員になるしかない。」
大学三年のときにそのことに気付き、どうにか希望の地方公務員になることができました。
しかし、世間はそんなに甘くありません。常に市民の目にさらされていることにずっと恐怖心を感じていました。「公務員なら一生安泰」と勝手に思い込んで、周りのことを小ばかにする。そんなすかした嫌な奴。それが俺の本性です。
そして気付きました。「一般社会はマークシートのテストのように単純ではない。」ということに…
実際、俺が務めた職場では高卒の人や民間経験者がバリバリと成果を上げ、組織に貢献していました。
一方、俺自身はとある高齢者のクレーマーにいちゃもんを付けられてから何かが狂い始めました。極度に精神が不安定になり、気力体力共に落ちていきました。
そんな精神的に不安定な状態のときに起きたのが、とどめの2011.3.11の東日本大震災。この未曾有の大惨事で、俺の精神はさらに不安定になっていきます。
※ながくなりそうなので続きはまた次回。